【利用事例】印刷物のデザインも担当。「地域愛」を伝えるお弁当の掛け紙、ロゴ制作

吾妻弁当取材記事のアイキャッチ

群馬県吾妻郡に本社を置き、通称「あがべん」と親しまれている有限会社吾妻弁当。群馬県全域を対象に、一般企業向けの日替わり弁当や会議・イベントのケータリング、慶弔法事の食事、学校給食などを展開しています。近年は生活習慣病対策メニューの提供や近隣のお年寄り宅に食事を配達するサービスなど、人と食を考えた地元密着型の事業もスタートしました。

「元々は私の祖母が創業し、料理人の父が事業を営み徐々に規模が大きくなり、現在の姿となりました」と、教えてくれたのは取締役副社長の大橋 準さん。

代々受け継がれてきた「あがべん」を未来へとつなぐため、いまの時代に対応した事業を展開しようと考えていた大橋さん。数年前から悩みのタネとなっていたのが、お弁当を包むために使う掛け紙や自社のロゴなど、会社のイメージに関わるコーポレートデザインのリニューアルでした。

「時代に合わせて変更すべきだとは考えていましたが、なかなか踏み切れず……」

そんなときに見かけたのが、アルプスPPSのDMだったといいます。今回当社では掛け紙のデザイン制作に加え、ロゴ制作も担当。当社を利用いただいた経緯や、その裏に込められた地域に対する思いを大橋さんに伺いました。

吾妻弁当の副社長大橋さんのプロフィール

有限会社吾妻弁当 取締役副社長
大橋 準

祖母の弁当屋が少しづつ成長していく姿を見て育ち、現在は副社長を務める。お弁当の味だけでなく衛生面、安全面も徹底的に追求し、地元企業を中心に厚く信頼されている。

掛け紙にも込められた、地域に根づく「あがべん」の思い

吾妻弁当のお弁当一例

ーー「あがべん」はどういった事業を展開しているのですか?

大橋さん:軸になっているのは高崎・前橋・渋川・利根沼田など、群馬県内にある一般企業様向けのランチデリバリーです。自社で作ったできたての日替わり弁当を配達させていただいています。また、工事現場や各種イベント、パーティなどへのケータリング、社員食堂の運営、個人への食事宅配といったサービスも行なっています。もちろん、テイクアウトにも対応しますよ。

わくわくランチのロゴ
準さんの父・大橋 修次さんは、埼玉県の弁当屋「若菜」が起ち上げたお弁当屋さんのBtoB会員ネットワーク「わくわくらんち」の代表を引き継いで運営。ネットワークに加入した店舗・企業に対して日替わり弁当のレシピのシェアや、研修を行なうなど、多角的な事業を展開しています

ーー地元密着のお弁当屋さんですね!

大橋さん:スタートが小さな弁当屋ですから、地元のみなさんに支えてもらっているという思いが強いんです。僕自身、祖母の代から家業を見続け、地元のありがたさは身に沁みています。

吾妻弁当が自社で作った弁当の掛け紙
こちらは吾妻弁当が自社で作った弁当の掛け紙。地元の画家、鈴木 秀(ひで)氏のイラストがあしらわれた5パターンの掛け紙があります

ーー現在使われている弁当の掛け紙にも地元愛を落とし込んでいるとか?

大橋さん:そうですね。メニューに応じて複数の種類がありますが、イベントや行楽用のラインナップで人気の「鳥めし」や、上州麦豚を使用した「里の味」の掛け紙には、地元中之条町の画家である鈴木 秀さんの作品が描かれています。群馬の昔遊びをモチーフにした懐かしいイラストと楽しげな雰囲気が、食事前のわくわくとした気分を盛り上げてくれればと採用しました。

アルプスPPSが制作したお弁当の掛け紙
こちらが今回当社が制作した弁当用掛け紙のひとつ。嵩山、ウグイス、ヤマユリと、中之条町にゆかりのあるシンボルを取り入れました

大橋さん:アルプスPPSさんにオーダーしたのが2種類。もっとも多く使うスタンダードなタイプには、弊社裏にそびえる嵩山(たけやま)を背景に、ウグイスとヤマユリを入れました。ともに中之条町のシンボルなんです。

群馬県、特に水上や軽井沢、伊香保といった地域はテレビや映画のロケ地として多くの方が撮影に来られます。そこで楽しみにされるのがロケ弁。あがべんを味わってもらい、少しでも目に止まればとローカル感強めのデザインになっています。

アルプスPPSが制作した子ども用イベントなどで使用するお弁当掛け紙
こちらも当社が制作した掛け紙。運動会や発表会、お祭りなどで、子どもたちの記憶に残るようにという思いが込められています。カラーバリエーションが豊富だから同じ弁当でもコミュニケーションのきっかけになるのもポイントです

大橋さん:もうひとつが主にスポーツイベントで使う、子どもにも喜んでもらえることを意識したバージョン。お弁当を載せた軽トラのシンボルマークが、カラフルなベースにモノグラムっぽく配されています。この「あがべん」ロゴのデザインも、アルプスPPSさんに手掛けてもらいました。しっかり携わってもらい、ちびっ子でもわかりやすく、覚えてもらいやすい掛け紙ができあがりました。

掛け紙のような専門的な印刷物でも対応。デザインのイメージを一新

ーー以前はどういった掛け紙だったのでしょう?

大橋さん:自分たちだけのアイデアで絵柄を決め、薄い紙に自社の印刷機でプリントしていました。ただ、コストも少なくはありませんし、正直いって個性やインパクトに欠けていましたね。どこにでもあるのし紙的なデザインですから、せっかく食べて頂けても覚えてはもらえず、リピートに繋がらない。なんとか改善したいと5年ほど前からリニューアルを計画していました。

ーーなかなかリニューアルできなかったのはなぜですか?

大橋さん:いろんな印刷業者さんがいますが、デザイン込みでお願いするとどうしても高額になりがちなんです。しかも、お弁当の掛け紙ってあまりサンプルがないんですよ。自分なりに調べて、イメージを固めつつあった時は「どうすれば実現できるだろう」ともどかしかったですね。そんなとき、DMが届いて偶然知ったのがアルプスPPSさんでした。デザインの相談も可能と書いてあったので、これは問い合わせるしかない! って(笑)。

お弁当掛け紙の使用イメージ
さまざまなサイズが必要な掛け紙は扱いが難しく、制作できる業者も限られます。場合によってはコストがかかり過ぎる場合も……

ーー問い合わせた結果、当社にオーダーした決め手は?

大橋さん:掛け紙だけでなく、ロゴ作りの相談にものってもらえたのが大きいです。いくつかデザイン会社に問い合わせましたが予算オーバーばかりでガックリきてましたから、凄くありがたかったです。

ーー新しい掛け紙の完成まではどんな流れで進行しましたか?

大橋さん:基本的に連絡はメールで。おおよそのイメージを伝えると、サンプルを送っていただけました。町の名物がモチーフの掛け紙のサンプルは、当初はウグイスだけが描かれていましたが、そこで閃いたのが町花も入れるアイデア。追加してほしいと依頼したら、すぐに対応してくれました。サンプルとはいえしっかり作り込まれた状態だからこそ、改善案が浮かんだんだと思います。

掛け紙のイラスト
原案ではウグイスのみ描かれる予定だったが、サンプルを見てアイデアが浮かび改善。修正の回数もお客様が満足いくまで、可能な限り追加変更の対応を行なっています

大橋さん:その後もサンプルを見ながら希望を伝え、何度かやり取りして完成に。ベースの色みからディテールまで、納得いくまで詰められました。

こちらが実際の製作の様子。熟練の職人が色校正もしっかり行なうことで、安定した品質を叶えています
ロゴの製作はクライアント様の意向を汲み取りつつ、デザイナーが対応しています

会社の顔となるロゴ制作も依頼。スピーディな対応に大満足

ーーロゴマーク制作に関してはいかがでしたか?

大橋さん:”お弁当を積んだトラック”という構想は私自身の中で持っていたのですが、その理想的なイメージがなかなか伝わらず、実は想像以上に難航しました。あがってきたデザインが可愛すぎる、極端に子どもっぽい、そこまで丸くしないでなど、サンプルが上がるたびに注文をしてしまい、困らせてしまったかもしれません。ですがデザイン担当の方や、その上役の方も含めて根気強く対応してくれたおかげで、最終的には納得のいく形に仕上がって満足しています。

「アガベン」のロゴマーク

ーー相当な思い入れがロゴマーク作りにはあったのですね。

大橋さん:SNSが発達している現代ではイメージによる訴求も大切なので、弁当屋でもロゴは必要不可欠だと感じていたんです。私たちも企業、ブランド、お店などをシンボルマークで覚えている部分がありますよね。一目で「あがべん」と理解してもらうための象徴だけに、絶対に妥協したくなかったんです。

ーー当社にオーダーして良かったと思えるポイントはどこですか?

大橋さん:わかりやすいアドバイスと適切な提案をしてもらえたのは助かりました。私はデザインの素人ですからね、結構無茶を言ったと思うんです(笑)。でもアルプスPPSさんは現実的に厳しいオーダーでも叶えるよう努力し、それでも無理ならできる限り近い代案を出してくれます。おかげで、面倒くさがりな私でもストレスなく進行できました。

インタビューに答える大橋さん
「メールのレスポンスは非常に迅速。私が筆マメだったらもっとスムーズだったと思います(笑)」と大橋さん

大橋さん:あとは、修正にどこまでも付き合ってくれる点。しかもスピーディに。スピード感って大事なんですよね。キャッチボールに時間がかかってしまうと、固まりかけていたイメージがブレてしまうので。

そうしたサービス精神も見習いたいと思いました。ロゴ入りのカラフルな掛け紙は、複数の色をサンプルとして出力してくれたんです。どの色にしようかなと悩んでいたら、「全色作りますよ」とまさかの一言をいただいて感激しました。主に子ども用のお弁当に使用する掛け紙ですから、カラフルな方が喜ばれるんです。

デリバリーを通して地域にさらなる喜びを届けたい

インタビューに答える大橋さん

ーー今後、新しい掛け紙とともに「あがべん」はどんな展開を?

大橋さん:現在好調の企業向けデリバリーという大木に、たくましい枝葉をつけていきたいです。特に今は多くのイベントが中止となり、ケータリング方面に逆風が吹いていますから、事業規模の大小に関わらず宅配カルチャーが重要になってくるでしょう。我々もアイデアを凝らし、新しいラインを育む必要があると思います。

計画しているのは洗練されたホームパーティ用メニューの開発。SNSで映えるルックスに優れたコストパフォーマンスも備える、未来のニーズまで見越したデリバリーに挑戦したいです。そのためにもアンテナを張り巡らせ、敏感でないといけませんね。

事業展望について語る大橋さん

ーー今後も当社を利用いただく予定はありますか?

大橋さん:今回と変わらぬ対応、クオリティなら間違いなく(笑)。いや、冗談抜きで、またお願いするつもりです。先日はイベント用お弁当の掛け紙にイベント名を入れる必要が出た時も、あっという間に対応してくれましたし。親切なんですよ、本当に。

掛け紙なんて捨てられるだけのものと、私ですら思っていました。しかし、今はSNSにアップされることも増え、会社のイメージに関わるものとなっています。今回アルプスPPSさんと掛け紙を作ったことで、改めてその重要性が認識できました。せっかくの美味しいお弁当、画像としても素敵に残してもらえると嬉しいですよね。PR効果の高い魅力的な掛け紙を作ってくれたアルプスPPSさんとは、長い付き合いになりそうです。

企業情報

吾妻弁当の社屋

有限会社吾妻弁当

湯と花の町、群馬県中之条から美味しく安全な食事をデリバリー。一般企業向けのランチ配達を軸に、イベントやケータリング、給食など食にまつわるさまざまなサービスを提供している。

住所:群馬県吾妻郡中之条町大字横尾字七日市1368-1
電話番号:0279-75-3082
営業時間:10:00〜18:00
定休日:無休
事業内容:弁当、仕出し、弁当配達、ケータリング、食堂運営など
HP:http://www.agaben.co.jp

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