【利用事例】特殊な加工にも柔軟に対応。紙にこだわった自転車パーツ・アクセサリーのカタログ制作

「人生に旅を 自転車の可能性を追求」を理念に掲げるダイアテック株式会社は、自転車のアクセサリーやパーツを主に取り扱っている輸入代理店。近年は自転車イベントの開催やWEB上のオウンドメディアでの情報発信など、自転車好きな社員によるユーザー目線の取り組みを強化しています。

2004年の創業以来、定期的に販売店向けの自転車アクセサリー・パーツのカタログ冊子を制作しており、デザインや紙質など随所に仕掛けを施した冊子は、販売店からエンドユーザーの手に渡ることもあるほど一般の消費者からも好評を得ています。

今回はカタログの制作を担当しているダイアテック株式会社の河合さんに、当社を利用いただいた経緯について伺いました。

一時はカタログの発刊を休止していた時期もありましたが、2020年から広報担当の河合さんが中心となり、制作を再開。WEB全盛のいま、なぜアナログの冊子にこだわるのか。そこにはWEBにはない「出会い」を届けたいという想いが込められていました。

ダイアテック株式会社 広報
河合 聡

ダイアテック株式会社の広報業務全般を担当。印刷・DTPに精通しており、カタログ制作においては企画・コンテンツ制作・デザインまで一貫して担当している。

 

  

「新たな発見をしてほしい」。紙の冊子だから提供できる“出会い”で自転車の魅力を伝える

ーーダイアテックはどのような事業を行っている企業ですか?

河合さん:海外ブランドの自転車のアクセサリーやパーツの輸入代理店業を行っています。ロードレースなどの競技から、マウンテンバイク、鍵やライトなどのアクセサリーまで、プロの競技者が使用している幅広いブランドを揃えているのが特徴です。

とはいっても、上級者向けの商品だけ取り扱っているわけではありません。通勤やポタリング(ゆったり自分のペースで短・中距離をサイクリングするアクティビティ)など、カジュアルに自転車を楽しみたいユーザーも手に取れるような、鍵やライトなどのラインナップも満遍なく揃えています。

ーー幅広いユーザーのニーズや目線を大切にされているんですね。

河合さん:そうですね。自転車は通勤・通学から競技での利用まで、幅広い楽しみ方ができる乗り物です。競技の場合も、単純に早さを競ったり、山道を登ったり、ダート(悪路)での走行を競うなど、レースの目的によって必要なアクセサリーやパーツも変わってくるんです。

私たちが取り扱っているブランドの商品も、プロ仕様のハイエンドのものから一般の方が気軽に使えるものまで様々。それらのアクセサリー、パーツがどんなシーンで、どのように役立つか……。それをうまく噛み砕いて広報物として表現し、ユーザーの目的に寄り添って訴求することがこの仕事の意義だと思っています。

今回制作したカタログがこちら。ダイアテックの想いが詰まった1冊となりました

ーーその観点に立つと、カタログは非常に重要な役割を担うことになりそうです。

河合さん:弊社の社長が「お客様に届いたときに喜んでもらえるようにしたい」と、カタログ作りに対して強い想いを持っていて、創業当初から毎年こだわってカタログを制作しています。ありがたいことに販売店からも「ダイアテックのカタログは一味違う」と認知していただいているようです。

もともとは商品情報を基本とした販売店向けのカタログだったのですが、販売店を通してユーザーの手に渡ることもあるほど、エンドユーザーからも好評でした。ただ、WEB全盛期となった近年はカタログの発行を休んだ時期もあったんです。2020年にアルプスPPSさんに依頼したカタログが、2〜3年ぶりに制作を復活したものとなります。

ーーそうなんですね。なぜあらためてカタログ制作を再開することに?

河合さん:WEBは最新の情報をすぐに発信できて便利ですが、ユーザーが興味あるもの以外の情報は届けにくいという欠点があるんです。自転車のアクセサリーやパーツは細かい部品も含めば無数にあるので、ユーザーからすると自分の目的に見合う商品を探すのはとても大変。だから私たちのような代理店業者が工夫してプロモーションしないと、売れ筋以外の面白い商品にユーザーが出会う機会が少なくなってしまいます。

その点、紙媒体なら、パラパラとページをめくっていくと「へー、こんなものがあるんだ!」という新たな発見がユーザーの中に生まれます。知らない商品を知ってもらうきっかけ作りは、紙媒体の方が強いのではと気付いたんです。

そこで今回からユーザー向けのカタログを改めて制作しようと、コンテンツもリニューアルすることに。商品情報はもちろん、雑誌のように読み物として楽しめる媒体を目指して制作に取り掛かりました。

ーーカタログのリニューアルにあたって、苦労したことはありますか?

河合さん:今までは私一人でコンテンツからデザインまで制作を担当していたのですが、今回から初めて社外のパートナーと協力をする形で制作に取り組みました。

自転車業界で著名な方に執筆を協力いただいたコンテンツも多く掲載するなど、外部の方と連携することで、より広い視点で商品や自転車の魅力を伝えられる結果となって良かったです。ただ、初めての試みでしたので取材のやり取りやスケジュール調整の要領を得るのには苦労しましたね(笑)。

柔軟な対応とトラブルの対処に誠実さを感じ、リピート発注を決めた

ーー当社のことはどのように知ったのでしょうか?

河合さん:カタログ制作にあたって、コンテンツやデザイン以外の部分でネックとなったのが印刷でした。せっかくのリニューアルですから、カタログそのものの仕様にもこだわりたくなって。サイズはA4より天地(上下のサイズ)をやや小さくして、お客様の手にとってもらいやすい工夫もしようと考えました。

そのような加工ができる印刷会社を探してみましたが、既定の紙やサイズでないと対応できないケースが大半でした。対応可能な会社があっても、納期やコストの面が条件に合わず……。なんとかならないかと模索していたときに、偶然ネット上でアルプスPPSさんを見つけたんです。

商品情報だけでなく、自転車に関連するイベント情報やコラムなど、様々な情報が詰まったカタログにリニューアル

ーー当社に発注を決めていただいた理由は?

河合さん:紙のこだわりや加工についても親身に相談にのっていただけましたし、納期も厳しい条件でしたが柔軟に対応いただけたからです。ネット印刷会社は「コストは低いけど融通が効かない」というイメージを持っていましたが、アルプスPPSさんは全くそんなことはありませんでした。

今回は環境に配慮している弊社の企業イメージを表現するために、古紙などを再利用して作られた再生紙を使用していますが、これは私から指定をさせてもらったんです。質感にもこだわっていて、表紙にはモダンクラフト、本文に再生上質紙という紙を使っています。

背景には、自転車の各ブランドもカーボン製品が増えてきたり、プラスチック製品のリサイクルに取り組んだりするようになってきていることがありました。自転車自体が燃料を使わないエコな乗り物ですからね(笑)。

ーー実際に納品されたカタログはいかがでしたか?

最初の利用時はお試しの意味も込めて、準備号的な位置づけのカタログで印刷をお願いしたんです。準備号とはいえ、実際に販売店やユーザーに渡るカタログですので、サンプルではなく本番印刷での依頼です。でも、製本時にトラブルが発生してしまったようで、一部のカタログは断裁がずれた状態で納品されてしまったんです。

そのときは納期がかなり厳しく、業務フローの一部を外注化していたそうで、外注先の責任で起こったミスが原因でした。その理由も包み隠さずに正直に説明してくださって、その後のフォローも手厚く、誠実な対応をしていただけたのが印象に残っています。

ですので、本番となるカタログもあらためて依頼させていただきました。今回も厳しい納期でしたが、本番同様に全ページ印刷したサンプルを送ってくださるなど、こちらの要望に対してもしっかりと応えていただけて信頼を感じています。

社員総出で行っていた販売店への発送を代行するサービスも!

ーー2回目の発注から納品までのサービスについてはどう感じましたか?

河合さん:電話やメールを通して担当者と直接やり取りしながら、スムーズに対応していただけました。実は2回目の発注の際、当初予定になかった角丸加工(カタログの角を丸く整える加工)をしてみようと思いついて、急遽相談したんです。

よりユーザーの目に留まりやすくなることを狙って、既定の角よりも1cm短くした上で角丸加工を施すという手間がかかるものでしたが、もともとタイトだったスケジュールを調整して対応いただき、予想以上の仕上がりとなりました。

ーー当社の他社にはないメリットはどこだと思いますか?

河合さん:要望にあわせた柔軟な対応とスケジュール調整の相談が可能な点も大きいですが、もう1点、完成したカタログの販売店への発送代行まで請け負ってくれたのが非常に助かりました。

これまではカタログ制作を全て社内で行っていたこともあり、完成後に一度自社へ納品してから社員総出で発送作業をしていました(笑)。

ーー全社員で対応するとなると、とても手間になりますね……。

河合さん:販売店向けで部数も少なかったからこそ社内で対応できたとはいえ、やはり非常に手間が掛かる作業です。その手間がまるまる無くなったわけですから、とても助かりました。今回はメール便で4,000部ほど全国の販売店に発送代行していただいたのですが、金額的にもコストはそこまで掛かっていません。

BtoBの枠に囚われずに自転車の魅力を広く発信していきたい

ーー今後、ダイアテックとしての事業展開はどのように考えていますか?

河合さん:弊社は輸入代理店ではありますが、近年はエンドユーザーとの接点をもっと増やしていき、自転車の魅力を多くの人に伝えていきたいと考えています。弊社が日本で初めてグラベルロード(未舗装の道路や草むらなどを走行する自転車競技)の国際大会を開催したことがきっかけとなり、近年は各自治体と協力してグラベルのコース作りも行っています。

2021年春には長野県の斑尾高原スキー場内にコースが完成する予定です。他の地域からもコース作りのご相談をいただいているので、今後も積極的に拡大していきたいですね。

2021年春にオープン予定の「Giro Gravel Bike Park Madarao」。初心者や子ども、コアなライダーの方までオフロード(未舗装の道路)を楽しめるコースとなっているそうです

ーーその中で、今後当社のサービスを利用して拡大していく予定はありますか?

河合さん:今回制作したカタログは、今後も定期的に発行していく予定です。パーツやアクセサリーなど商品情報の紹介にとどまらず、自転車そのものの楽しさや魅力も外部の方と連携しながら発信をしていきたいですね。

さきほどもお伝えした通り、思いがけない商品との出会いを楽しめるのがカタログの魅力です。エンドユーザーの方にも手にとってもらい、「こんなパーツやアクセサリーがあるんだ!」と新しい発見を楽しんでいただきたいです。

今回のカタログは非常に反響が良く、エンドユーザーから「直接カタログが欲しい」という声も届いていて大変嬉しく思います。弊社のHPからどなたでも取り寄せができるので、ぜひご覧ください。

                                             

ダイアテック株式会社

2004年に設立した自転車用パーツ、アクセサリーの正規輸入代理店。「人生に旅を 自転車の可能性を追求」を理念に据え、取り扱いブランドの商品を通じて自転車の魅力を広く発信している。

住所:京都府京都市北区上賀茂朝露ケ原町10-19
電話番号(代表):075-702-7766
営業時間:10:00〜17:00
定休日:土・日曜、祝日
事業内容:世界各国の自転車、自転車用部品、アクセサリー各ブランドの正規輸入代理店業
HP:https://www.diatechproducts.com/

この記事を書いた人